• 2021/10/29 更新

〜前十字靭帯再建術術後の痛み〜

3年前に左膝の前十字靭帯を断裂し、再建術(半腱様筋腱)をされたお客様

リハビリもきちんと行ってきたけれど、
膝の内側の痛みがずっとあるとのこと

リハビリちゃんとやって
関節可動域もしっかりと出ている
(右も15年ほど前に前十字靭帯断裂→手術をしている)
左右の筋力差もない

こんな良さそうな状態であっても「痛みがある」という状態が継続していることはけっこうあるあるです💥
痛みとしては膝蓋骨(膝のお皿の骨)近辺に痛みが出るケースが多いですね。

こういうケースの場合って痛みの原因として、
ボクは大きく分けると2つのパターンになってくるのかな？と思ってます。

①内部の筋筋膜、関節包、脂肪などの皮下組織部分において、固定期間中に発生した癒着が原因で皮下での滑走性(滑るような動き)が低下してしまっているケース

②脳として痛みが記憶として刷り込まれている現象。このパターンにおいては組織的には問題なくとも神経回路のエラーが起きていて、痛み情報を常に発信してしまっている状態。
平常時に「火災報知器が壊れて鳴り続けている」とでも言えばイメージがつきやすいでしょうか？⚡️

(②であれば痛み止めの注射を打って痛み止めなどを打って、脳への痛み情報を一定期間遮断することで、脳の誤動作を改善するというようなケースもあります)

で今回の方のケースは
実際の競技をしている時はもちろんですが、
膝の回旋(ねじれ)運動でも痛みが生じており、
訴えがある部位に伸びるストレスがかかっている時に痛みが生じているので、①の皮下組織の癒着ケースが疑わしくなってきます。

というワケで癒着部位(トリガーポイント)に鍼治療

施術後も回旋運動にて少し痛みが残っていたので、回旋動作を実際に行いながら痛みのある部位に鍼を打つ「運動鍼」という手技を行ったところ痛みは消失

後は競技を行った後にも元の痛みが再発しなければといったところです🤔

というワケで前十字靭帯の再建術もそうですし、他の部位での手術後においても
固定期間の後の消えない痛みに関してはリハビリや超音波などの温熱療法が定石ですが、それが長期化して改善が見られないようなケースでは是非鍼治療も検討して頂く価値はあるかなと

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